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チラシで地域貢献アピール 流通各社、「ファン作り」へ工夫凝らす

2020.06.26UP

新型コロナの影響で大々的な集客活動が難しくなる中、スーパーの中ではチラシ配布を自粛する動きがある一方、「3密」の回避に向けて家族での来店を控えるよう呼びかけるといった動きが相次いでいる。チラシで「ぬりえ」や「すごろく」、さらには「手作りマスク」の作成ができるなど、エンタメ要素を詰め込んだ内容に刷新、従来の「商品」「価格」だけではない訴求を模索する動きも目立った。


サミットが5月5日の「こどもの日」に合わせて配布したチラシ。すごろくを楽しめる内容で、ファン作りにつなげている。

サミットは、GW中の子どもの日や母の日に、店頭に並ぶ商品の紹介ではなく、家で子どもが楽しめるパズルやすごろくなどのチラシを提供。広報担当者は「価格訴求のチラシと違い、瞬間的な集客にはつながらないが、サミットに対するマインドシェアの向上、ファン化につながると考えている」と意義を話す。

首都圏などで276店舗を展開するスーパー「ライフ」は、新聞折り込みとインターネットの双方で断続的にチラシを自粛。3月の折り込みチラシは半減、4月と5月はほぼ実施しなかった。「特定日に波動をつくる従来型の折り込みチラシを活用した集客モデルの再考を迫られた」(広報担当者)と、苦渋の判断だったと説明する。


店内の混雑緩和に理解を求めるライフのチラシ

業界団体の日本新聞折込広告業協会(J-NOA、東京)によると、4月の首都圏の1世帯あたりの折り込みチラシの平均枚数は前年同月比61・5%減の151・1枚、5月は63・6%減の132・2枚に落ち込んだ。6月も厳しい状況が続いている。

こうした中、広告主らは、単に集客にとどまらない「地域のための取り組み」といったチラシのプラスアルファの付加価値を模索しているようだ。